【ワシントン=柿内公輔】日米首脳会談の焦点だった環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への日本の交渉参加問題は、最大のポイントだった関税撤廃の例外品目が認められる可能性を共同声明で確認し、安倍晋三首相が大きな得点を稼いだ格好となった。
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包括的な関税撤廃を目指すTPP交渉に、果たして「聖域」としての例外品目が認められるのか。日本側の関心事について、交渉を主導する米側の態度はこれまで不透明だった。それに伴い日本の世論も紛糾。行き詰まりの打開へ、安倍首相は「直接オバマ大統領から感触を得たい」とまなじりを決して会談に臨んだ。
引き出した答えは、「満額回答」に近いといっていい。声明は具体的に農産品を例に挙げ、日本が関税撤廃の例外を望む「センシティビティ(敏感な問題)」が存在すると明記。最終的な取り扱いは「交渉の中で決まる」と確認した。
安倍首相は記者会見で、声明骨子を念を押すように読み上げ、「聖域なき関税撤廃は前提ではないとの認識に立つ」と強調した。
大統領から、「感触」どころか、関税撤廃の聖域を事実上容認する言質を文書の形で引き出し、安倍政権が反対世論を説得する下地も整った。意気軒高な首相はさっそく帰国後に会談の成果を各党に説明して回るとし、交渉参加の判断について前のめりになっている。
一方、米側も完全に押し切られたわけではない。「すべての物品が交渉対象」との従来の主張を声明で確認。米国内で日本の市場開放が不十分との声が強い自動車や保険を「懸案事項」に列挙した。
日本政府同行筋は「目標は高く掲げるが、実際は交渉次第ということ」と深刻に介さないが、交渉参加に向けて火種が消えたわけではない。
へえ、よくアメリカがねえ。。
流ちょうな日本語を話せるゴティエは「年間最優秀レコード」受賞
「年間最優秀アルバム賞」は英4人組ロックバンド、マムフォード&サンズの『バベル』が受賞。三重県にホームステイ経験があり、日本語も堪能なオーストラリアの男性シンガー・ソングライター、ゴティエは、昨年1100万枚を売り上げ、世界で最も売れた楽曲「サムバディ・ザット・アイ・ユーズド・トゥ・ノウ(feat.キンブラ)」で「年間最優秀レコード」をはじめ、「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」を獲得。アルバム『メイキング・ミラーズ』も「最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞」を受賞した。
昨年、新人賞を除く主要3部門を独占し、最多6冠を受賞した英女性歌手・アデルは「最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス」に選ばれた。なお、「第55回グラミー賞授賞式」の模様は今夜10時からWOWOWで字幕付きで放送される(3月30日午後9:15~リピート放送あり)。
主要4部門の結果は以下のとおり。
■最優秀アルバム:『バベル』マムフォード&サンズ
■最優秀レコード:「サムバディ・ザット・アイ・ユーズド・トゥ・ノウ」ゴティエ feat.キンブラ
■最優秀楽曲:「伝説のヤングマン ~ウィー・アー・ヤング~(feat.ジャネール・モネイ)」FUN.
■最優秀新人賞:FUN.